学校ブログ
寄稿「杭州の生活」 髙森彦輝先生
豊根中に在籍していて、杭州日本人学校に派遣されている髙森先生の原稿を紹介します。
至るところにQRコード
朝、自宅を出る時に確認するもの。それがスマホです。日本にいるときは携帯を不携帯していることがよくありました。でも中国に来てからは肌身離さず持ち歩いています。中国ではスマホアプリでの決済が盛んです。とくに杭州はネット関連企業アリババグループの本社があることもあり、キャッシュレス化が進んでいます。アリペイ(支付宝)というアプリがよく利用されており、生鮮食品の購入、携帯の支払い、タクシーの手配、旅行の予約、ガスなど公共料金の支払い、出前の注文など様々なサービスの入り口になっています。コロナ禍以降、健康状態を確認するため、健康コードの提示が求められるようになりましたが、これもアリペイから開きます。地下鉄やバスに乗るときは今でもこれを見せています。お金を支払うときは、アリペイのQRコードをスマホに表示して読み取ってもらいます。ご飯を食べに行くと、テーブルにQRコードがあります。スマホで読み取るとメニューが表示され、注文ができるようになります。観光地の入場券売り場にもQRコードがあります。なんでもスマホでできてしまう中国ですが、電池が切れると大変です。電池の消耗も激しいので、携帯バッテリーが必需品になりました。
過去と未来が同居する街
市内を流れる京杭大運河は、北京と杭州を結ぶ巨大な運河です。造られたのは今から1000年以上も昔のことですが、陸や空の交通が発達した現在でも使用されており、土砂や石材を満載した巨大な運搬船が頻繁に行き来しています。運河沿いは遊歩道が整備されており、人々が集う場所となっています。スピーカーで音楽を流しながら、おそろいの衣装でダンスの練習をする一団やバスケットボールを楽しむおじさん達、ランニングをする若者などに出会います。釣り糸を垂らしている人や網をうって魚をとっている人も見かけます。運河を進む水上バスに乗ると、見事な彫刻が施された石造りの橋や昔ながらの面影を残す町家に歴史を感じます。その一方で、奇抜な形のビルや高層ビルが目に入ります。市内では至るところで、建物の建築や地下鉄の拡張のための工事が行われており、街の成長のエネルギーを感じます。
杭州日本人学校の子どもたち
杭州日本人学校には、幼稚部から中学部まで合わせて40名ほどの園児児童生徒が通っています。規模は中国で一番小さい学校ですが、少人数を生かしたきめ細かな教育が行われています。全校の縦割り班である杭州っ子班での活動や、幼稚部から中学生までが一緒になっての運動会や集会などがあり、温かい雰囲気の中で、のびのびと元気に活動をしています。また、テルモ、横浜タイヤ、パナソニックなど、杭州に工場をかまえる日系企業に協力していただいての校外学習では、人の手によるものづくりの様子を知ることができる貴重な機会となっています。修学旅行では、中国の国内を飛行機や高鉄(日本でいう新幹線)で移動し、世界的な遺産を見学します。今年は予定していた北京には行けませんでしたが、日程を工夫し、古都南京で修学旅行を行うことができました。今年度文科省の助成を受けて、各教室に70インチの電子黒板と児童生徒用のタブレット端末、デジタル教科書を整備しました。電子黒板は中国の学校でも積極的に活用されており、それらの事例も参考にしながら、ICTを活用した教育にも積極的に取り組んでいます。
5月10日(月)の給食
昨日の給食は、
・ソースカツ丼
・牛乳
・切り干し大根とたもぎたけの旨煮
・白はんぺんのすまし汁
でした。
「たもぎたけ」はあまり聞きなれませんが、調べて見ると、都市部では幻のキノコと言われているそうです。深い森の奥でしか収穫できず、産地近辺で消費されるため、なかなか出まわらないようです。健康維持や美容維持に効果があるそうです。
全学年 進路を考えよう
1時間目は、進路適性検査を全学年で行いました。
今後の進路に向けて、自分はどの進路が向いているのか、自分たちで客観的に見れるように、毎年この時期に行っています。
この検査を元に、今後の進路について考えていきます。
どんな結果が返ってくるか、楽しみです。
1時間目は全学年とも道徳でした
2年生は防犯カメラの話題からスタートしていました。「住みよい社会に」というテーマです。
3年生は「埴生の宿」という題材でした。副担任の先生が指導していました。後ろで担任の先生が見守っていました。前日、夜遅くまで計画を練って、授業が終ってからも、担任と副担任とで振り返りをしていました。
1年生は新幹線の車内掃除の動画を見てました。とても真剣な眼差しです。
従業員の方々の仕事に対する誇りを感じました。
※学校から支給されたiPadで動画を撮影し、豊根中学校のグーグル個人アカウントで動画をアップしています。
社会では・・・
写真は1年生ですが、調べ学習と発表の時間を設定し、自分の好きなテーマを1つ選んで、資料を使って発表しているそうです。
生徒は、「難しいけど楽しい」と、振り返っており、主体性や思考力が伸びると、先生は分析しています。