雨の小噺(2年生のみなさんへ)

 落語にこんな話があります。

 暑い日の夕方。

「夕立やー夕立。夕立はいらんかね。」

 聞いてみると、一分(当時で2万円ほど)払えば、自分の家の周りにざーっと夕立を降らせてくれるそうです。

高いなと思いつつも、夕立屋にお金を払ってみると、言われた通り、夕立を降らしてくれました。

 このことを見ていた、隣の家の娘。その子は、波銭3枚だけ(500円ほど)出して、夕立屋に夕立をせがむのです。夕立屋は聞きました。

「これだけじゃ、せまいところにしか、雨を降らせられんで。いったい、どこに雨降らす。」

娘は答えます。 

「この朝顔に。」

                                (六代目 三遊亭圓窓作 一部改変)

 雨は、こんな心を和ませるような噺が作れます。ただ、ニュースを見ていると、命の危険に関わるようなことも引き起こすことに、改めて気づかされました。

 みなさんも、周りの情報をよく集め、危険から身を守って下さい。