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すごいぞ杭州①

 第1回 杭州の紹介

 豊根中学校所属で中国の杭州日本人学校で勤務している髙森彦輝先生からのレポートをお送りします。

  私が生活しているのは、中国浙江省の省都である杭州市です。杭州市は非常に広いです。昨年度、校外学習で市内の発電所に行ったのですが、片道100kmを超えました。このように市といっても、日本の市とは面積の感覚が違います。総面積は16,850km2あり、岩手県(15,278km2)よりも少し広いです。岩手県は日本で2番目に広い都道府県なのですが、杭州市の広さが伝わったでしょうか。総人口は1,194万人で、愛知県の729万人よりも多いです。東京都が1,329万人なので、それよりは少ないくらいの規模です。山間地が多く、市街地の面積は2割ほどだそうです。それでも市街地の面積は埼玉県と同じくらいになります。ただ杭州市が特別広いわけではありません。中国のどの都市も、日本の県ぐらいの規模があるようです。中国のスケールの大きさを感じます。
杭州市には3カ所の世界遺産があります。1カ所目は西湖と呼ばれる湖です。景観が美しいことで知られ、毎日たくさんの観光客が訪れています。2カ所目は北京と杭州を結ぶ運河で「京杭大運河」と呼ばれています。この大運河は今でも物資の輸送に重要な役割を担っています。3カ所目は紀元前3200年~2000年のものといわれる良渚遺跡です。この遺跡は、かつて稲作に支えられた地方国家が存在した証拠として世界的に高く評価されています。
歴史や文化を感じさせる場所だけが杭州の魅力ではありません。世界有数のIT企業の活動拠点や大手自動車会社の関連企業、日本の大手家電メーカーの海外生産拠点などがあり、産業が盛んな活気が感じられる都市でもあります。次回からは、私が生活するなかで感じた驚きや杭州のさらなる魅力を伝えたいと思います。