7月6日 校長先生の話
今日、話す予定だったことをブログでお伝えします。
この前の教頭先生のことわざシリーズに乗っかります。
「顔から火がでるほど恥ずかしい」
先日、血液検査のときに、校長室前を通って会議室に向かっているA子さんを見かけたので、「A子さん!」
と声をかけたら、なんとB子さんでした。笑って許してくれましたが、顔から火が出るほど恥ずかしかったです。
ほんとに顔から火が出たわけでもないけど、そのぐらい恥ずかしくて顔が赤くなったという意味です。
「出る杭は打たれる」
このことわざは、たくさん並んでいるくいやくぎなどは、高さをそろえて建てることがよい。そういうことにちなんで、少しでも他の人とは違う、目立った行動をしてしまうと、叱られたりするということのたとえです。
日本の教育では、みんな制服をきたり、服装を揃えたり、集団行動を大切にしたりと、何かとみんなと一緒でないと、許されなかったり恥ずかしくなったりすることが多いです。大きな学校では、実際にみんなで協力しないと、他の人にたいへん迷惑をかけてしまうことがあります。「日本人は○○でなければならない」など、第2次世界対戦から高度経済成長期の時代は、みんなと同じがよい時代でした。みんなと同じだと、就職できたり、よい社会が形成される時代でした。
でも、今は違います。将来仕事に就くとき、人工知能、AIが発達しているため、みんなと同じような内容の仕事は全部AIがやってくれる時代になるため、個性が発揮できる仕事、AI以上の思考力や判断力が必要な仕事が増えるといわれています。
さて、豊根中学校は、たった24名の生徒の学校です。愛知県の公立中学校では唯一、一人一台のタブレットが支給されていたりして、一人一人に対してきめ細やかな教育ができる豊根村の中にあります。お互い、多少違っていても、先生や友達、地域の方々が温かく見守ってくださる環境にあります。
ですから、どんどん個性を発揮してください。友達と違った意見、友達と違った取り組みが、自分も成長させるし、友達も成長させます。
そんな話をしたいけどと、3年担任の先生にしたら、今は「出すぎた杭は打たれない」という言葉になっていると教えてくれました。調べてみると確かに、松下電器産業、パナソニックの松下幸之助氏から始まり、「今でしょう」でおなじみの林修先生も多く使っている言葉だそうです。新ことわざになりそうです。
「出すぎた杭の友達」のアイデアや取り組みは、豊根中を魅力ある学校にしてくれるし、その人自身の魅力ある人生につながります。しいては将来の豊根村や日本を豊かにしてくれます。ぜひ、恥ずかしがらず、24名全員が「出すぎた杭」になってみてください。応援します。
なお、昨年度まで豊根中に見えた角田さんは、ある、地域おこしの講演会の席で、「みんながそろったハーモニーもあるけど、一人一人が個性を発揮していても、それがまとまれば素晴らしいハーモニーになる」という魅力あるお話をしてくださいました。
豊根中で出すぎた杭になってほしい具体的なことがら
- 職場体験をしたい。
- お年寄りや体の不自由な人を支えるボランティアがしたい。
- 夜も部活動や運動をしたい。
- 授業とは別の学習をしたい。
- 授業や道徳や学級活動、生徒会活動等でみんなと違う意見を出してほしい。
<参考>豊根中でみんなと同じに頑張ってほしいことがら
- 駅伝部。
- 全校合唱。※コロナのため、通常の活動ができないですが。
- 掃除当番、給食当番。