少人数を生かして

本年度の豊根中学校の重点努力目標は「豊根を学び、郷土を愛する生徒を育む学校づくり~少人数を生かして~」と設定しました。これは、地元を知り、地元が好きになることが、今の中学生にとって、最も重要なことであると考えているからです。

豊根中学校の全校生徒は、令和7年度10名です。1年生4名、2年生4名、3年生2名です。少人数だからこそできることがあります。大人数にはない、少人数の有利な点を強調する年にしたいと考えています。例えば、

学習を例にとると、4人の学級に先生が一人で教えます。一人一人の理解度を先生がとらえやくなります。授業内容を理解した生徒が、まだ理解できていない生徒が理解できている生徒から教えてもらうことができます。また、4人の学習の習熟度にあわせて、4通りの学習を展開することも可能です。一人一人の能力を伸ばすために、個々に対応できることが、大きな強みの一つであります。個別学習においては、一人一人が深く追求する場を設定しやすくなります。実際に、体験しながら学びたい場合は、フットワークよく体験場所へ移動することができます。

また、異学年交流をすることで相互理解や助け合いの意識を育むことができると考えています。異学年交流は上の学年が下の学年に教えたり、下の学年が上の学年の姿を見て目標とする姿を具体的にイメージすることができたりします。

以上のような利点がちょっと考えただけで出てきます。じっくり考えればもっとたくさんの事が出てくると思います。

 また、豊根村だからこそできること、豊根村にしかないものも探していきたいと思います。昨年度までも、地域の方々の力を借りて、総合的な学習の時間を中心に生徒たちは考えてきました。今年度は、昨年度以上に地域へ飛び出し、活動できる時間を増やしたいと考えています。昨年度は豊根村の良さを村外へアピールする学習を展開しました。今年度は豊根村の未来を考えながら豊根村をよりよくする活動ができたらよいなと考えています。そして中学生の活動が豊根村の人たちに活力を与え、村外の人たちが豊根村を目的に訪れるきっかけができたらいいなと思います。

 少人数だからこそできること、豊根村だからこそできることを探し、実践する1年間にしたいと思います。

中学生がいろいろな所にお邪魔して、地域の皆さんからお話を聞いたり、体験をお願いしたりすることがあるかと思います。どうかその時には、快く中学生を受け入れていただきたいと思います。

また反対に、中学生にお願い事があれば、中学校としても受け入れていきたいと思いますので、中学校へお願い事を伝えていただければ、できる限りお答えしたいと考えています。 

本年度も地域の皆さまに支えながらふるさとを愛する子どもたちを育てていきたいと思いますので地域の皆さまのお力をお貸しください。よろしくお願いします。

令和7年4月 とがしま通信より