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3年理科「落下運動」

 興味深い実験を行っていました。生徒からの提案にもきらりと光るものがたくさんありました。

 まず、鉄球とケーキ作り等に使うアルミホイルの薄っぺらいカップを同時に落としたらどうなるかという提案に、生徒は即座に「鉄球の方が速く落ちる」と、口をそろえて答えていました。

続いて、鉄球と同じ大きさの木球を落としたらどうなるかと言う実験をしました。木球のが軽いのにもかかわらず、ほぼ同時に落下しました。

 さて、ここからが課題です。先ほどのアルミカップを、鉄球と同時に落とすことができるかという課題です。

 生徒たちは先生が用意した回答例とは違う回答をしていましたが、素晴らしい意見でした。すなわち、アルミカップを丸めたり、アルミカップの上に、鉄球または木球を乗せて落としたら鉄球と同時に落とすことができるという回答です。みごとにその通りになりました。さすが3年生。

 先生が用意した回答も興味深いものでした。アルミカップの上でなく、下にステンレス皿を重ねるというものです。

見事に、アルミカップはステンレス皿と同時に落ちました。貼り付いていないのに、貼りついたように落ちました。

生徒は空気抵抗について、殆ど気づいていました。

その後、先生は、NASAの行った、巨大な真空装置の中で、ボウリングのボールと大きな羽が同時に落下する実験を見せていました。

3年に質問!

1 授業中、アルミカップを丸めたものと、そのままのものと、重さが違ったのはどうしてか。

2 人工衛星はなぜ落ちないのか。重力がかかっているのか、それとも重力がかかっていないのか。自由落下しているのかそれとも自由落下していないのか。

3 軽いものと思いものにかかる重力の大きさは同じか違うか。

 自由落下している飛行機などの中では、人間や物体は無重量の状態になる。はたして、重力は人間や物体にかかっているのか、それともかかっていないのか。