カテゴリ:コミュニティ・スクール
オンライン寺子屋がスタートしています
四天王寺大学教育学部の学生による、とよね地域未来塾「オンライン寺子屋」がスタートして、明日は3回目となります。合計9回、1学期までのお試しとなっています。
学生さんが暖かく見守る中、黙々と課題をすすめる中学生の姿があります。時々、わからないところを質問すると、学生さんがホワイトボードを使って答えてくれます。
ぜひ、ものは試し。1回は参加して、そのよさを味わってください。もうすぐ期末テスト週間です。
第1回 豊根小学校・豊根中学校 学校運営協議会 学識経験者コメント
学校運営協議会委員(学識経験者) 四天王寺大学 原田三朗氏
豊根小学校の学校経営案には、「ワンチーム豊根小」という言葉があり、「同僚性を高める」と示されていました。私も現場の教師として長い間小学校中学校の教育に携わってきましたが、経験の積み重ねの中で気付いたことは、教師集団のチームワークの重要性です。子どもは、自分が所属する環境にいる大人たちの背中をみて育ちます。教師集団のチームワークが良ければ、あるいは、教師集団が学び合う集団であれば、子どもたちも自然とそれを真似しようとします。学校という学び舎が教師のチーフワークが醸し出されるような雰囲気をもった場所であることこそが、子どもたちへの一番の教育の力となります。学校運営協議会の役割として、経営案に示されている「ワンチーム豊根小」が具現されているのか、そうした視点から小学校の姿をしっかりととらえて頂けたらと思います。
また、校長先生は、「失敗」の重要性を言われていました。「失敗」は計画的な教育活動にうまく位置付けるのは難しいことでありますし、成果を急げば、「失敗」などということは、回り道だと考えられてしまいがちです。しかし、子どもたちは、うまくいかないことからこそ、多くのことを学び取ることができます。時には、大人が壁になることも必要でしょう。最近の教育は、うまくいくことやスムーズに学習が流れることに主眼が置かれているように感じます。今の子どもたちには必要な視点だと思います。
豊根中学校では、「つなぐ」という言葉がキーワードとして示され、今年度は、様々な教育活動が「つなぐ」をキーワードして展開するというお話が校長先生からありました。「つなぐ」の意味を調べてみると、「結びつけてひと続きのものにする」や「離れているものを続け合わせて一つにする。また、そのようにして通じるようにする」などの意味が示されています。
豊根中学校の特色の一つであるICTの活用は、遠く離れたものを「結び付けて一続きのものにする」大きな役割を果たすことができます。いろいろな壁や難しさがあるかとは思いますが、豊根中学校のICT教育への取組は、雪原に向かってラッセルをしながら新しい道を切り拓いていくごとく、日本のICT教育発展のための道づくりといった重要な役割を担っています。今年度の取組もたいへん楽しみです。また、「つなぐ」という言葉には、「たえないようにする」という意味もあります。これは、つなぐということを時間軸からとらえた時の意味なのだと思いますが、「知恵」や「文化」といったものを受け継いでいくといった大変重要な営みにも通じているものです。このように考えると、地域のお年寄りたちのもっている「知恵」は、豊根の「文化」を「つなぐ」大切な宝物といえます。中学生が地域に足を運んで、お年寄りと出会う機会ももち、その交流を通して様々なことを学び取ることのできる機会があることも大切なことですね。
運営委員の方からは、「おとなの目線とちがう」子どもの見方のよさが示されました。豊根の観光を考えるのにも、子どもたちは大人にはないユニークな発想をもっているでしょう。学習とかいうことを超えて、子どもたちも村を創っていく人のひとりとして、村づくりに参画、さらに一歩進んで、貢献することのできる機会があれば、きっと児童生徒たちも存分にその力を発揮するでしょう。それは、子どもを「未熟な人」とみて、その未熟な部分を補うことが教育だと考える発想からは生まれ得ないものです。子どもといえども、対等な人間同士として大人が向き合っていくことも時には大切なことです。児童生徒である前に、子どもたちも一人の村人です。豊根村という共同体を営んでいく一員なのです。村を創っていくという観点からみると、ご指摘のあった挨拶のことも村を変えていく一つの鍵となることだと思います。いわれたように、挨拶は人と人とが向き合うための基本です。ICTがふんだんに取り入れられている学校の子どもたちが、ほかに負けないぐらいの挨拶ができたのであれば、まさしく鬼に金棒です。
余談ですが、あのyahoo という大企業も、 1on1(ワンオンワン)という上司と部下が対等になって語り合う場を積極的に取り入れているようです。人と人との対面のつながりです。挨拶はその基本ですね。これも、小中学生に求めるだけではなく、子どもたちを取り巻く大人たちも挨拶に真剣になって取り組むことによってこそ、村全体が変わり子どもたちも変わっていくものだと思います。
今年度は、四天王寺大学の学生と豊根中学校の生徒による「オンライン寺子屋」というものに取り組み始めました。これも、まだまだ手探りの状態なのですが、学生たちがだんだんとその気になってきています。近々、学生たちが、子どもたちに参加を呼び掛けるチラシを作成することになりました。いきなり勉強というのでは、ハードルが高いと思いますので、まずは、大学生のお兄さんやお姉さんたちと話ができる、その中で、勉強も教えてもらえるぐらいの感じから進めていくことができたらと考えています。試行錯誤の連続ではありますが、ぜひ、参加をしてください。
本日は、参加した皆様の熱い思いを聞くことができ、同じ場所にこうしていることができたことを(オンラインですが)大変うれしく思います。未来がどうなっていくのか、不安な要素も多い昨今ですが、さしあたっては、今、この場所で、この時にできることを精一杯していくことが大切なことなのだと思います。子どもたちにとってよい一年になるように、みんなで知恵を出し合っていきましょう。
木曜日のナイトサークル
現在、緊急事態宣言が発令中のため、木曜日のナイトサークル、ランナーズクラブは中断してます。
緊急事態宣言が解除されましたら、新たに、ソフトテニスサークルが始まります。また、ニーズがあれば、木曜日に中学生の卓球クラブも開催されるそうです。
ソフトテニスサークル
日時 毎週木曜日午後7時より9時まで
場所 豊根ドーム
指導 木下先生、大久保先生、山口先生他
詳細は、開催できる見込みになったときにお伝えします。
※明日、指導者だけで、豊根ドームで準備会をします。
※遠方の生徒は、下校後三沢線で役場までむかい、文化広場の図書室で自習、弁当を食べるか、レストランで夕食を食べるかして、そのまま参加できます。迎えはご家庭でお願いします。
未来塾カレンダー
令和3年度のコミュニティ・スクールの変更点
修了式後、場所をかえて本部長から来年度の未来塾の変更点と申し込みについてお話がありました。
<主な改正点>
1 実施曜日
R2 月・火・水 → R3 月・火・金
※ 私塾はなくなります。
2 実施時間帯
R2 午後7時から午後9時まで → R3午後6時から午後8時まで
※ 部活動後、直接塾に向かうことになります。
※ お腹の空く生徒は、おにぎりやパンなどの軽食を持たせてください。
※ 軽食は、日中、学校の冷蔵庫に保管できます。
3 指導者と教科(予定)
月 小早川先生「数学」
火 小早川先生「英語」
金 篠崎先生「英語・数学」
◎ 塾の時間は、先生に教えてもらう場所では、数学と英語だけにしましょう。 ◎ 個室も使えます。個室での学習内容は自主的にすすめられます。 ぜひ、迎えに来てくださる保護者の方で、早めに迎えにきていただき、交代で学習の様子を見守っていただけるとうれしいです。 |
放課後の自立について
2月の11時下校のときには、豊根村役場敷地内、教育委員会施設「とよね文化広場」図書館で、自習ができるようになっています。(写真)
自宅より、別の場所で学習をしたいという生徒はぜひ、活用してください。教育委員会のご好意で、ホームページでは17時15分までとなっていますが、延長もOK、暖房もしてくださるということです。
へき地山間部の小中学校は、豊根村にかぎらず、遠距離通学の生徒が多く、一度自宅に戻ってから出直すということも一苦労です。
自転車利用が難しいこともあって、近所の子たちとのふれあいが放課後にできなかったり、連絡を取り合って遊ぶにしても保護者の送迎が必要になったりしています。
その点について、コミュニティ・スクール化によって、いくつか解消されています。課題もありますので、今後とも学校や豊根地域学校協働本部、教育委員会にご意見やご要望をいただければ幸いです。
<改善事項や課題>
- 夜9時の帰宅以外は、おでかけ北設での移動が可能。(定期はフリーパス)
- とよね文化広場や「志高寮」の施設開放。
- 生徒の公共施設利用のマナー。
- 昼食や夕食、水分補給のためのお弁当、飲料水。そのためのお小遣い等の貴重品所持について。
- 生徒の利用や移動時の安全確保。困ったときの連絡手段。
コミュニティ・スクール 料理教室
規模者による、小集団での料理教室となりました。
学校に隣接する施設は、正式な名称を「社会教育会館」といいます。まさに、この活動が社会教育です。
講師の荒川さんと。元気な生徒たち。後は煮えるのを待つばかり。
コミュニティ・スクール文化「ミニ芋煮会」
芋煮会といえば、茶臼山観光の名物になりつつあります。
コロナ禍の中ですが、希望者を精選して、20日の4時下校後、いも煮会が行われます。
希望者はぜひ、本部長まで申し出てください。
(参加費無料:人数が多い場合は2回にわけて実施予定)
※参加する生徒は、この日は5時半のバスで下校となりますので、保護者の方の許しを得て参加してください。(保護者迎えもOK)
<昨年度寮ナイトサークル、こんにゃく料理の様子>
第2回 豊かに根ざすくらしのSTUDY
第2回は2月4日木曜日の午後7時半から開催。
今度はチョウザメ養殖の「㈱トヨネフィッシュファーマーズ」とスキーや芝桜でおなじみ「一般財財団法人茶臼山高原協会」です。
もしかしたら、生徒の何人かはここで働いている未来を感じて、ぜひ前回以上の多くの生徒や保護者の皆様のご参加を期待しています。
先日の生徒会企画、チョウザメ養殖見学では、なんとチョウザメのお腹を開いて、キャビアを見せていただいたり、加工したキャビアを試食したりさせていただきました。
茶臼山ではオールシーズン、観光客が訪れることを期待して、四季折々を楽しむハイキングや、芝桜以外の植物も楽しめるような場所もできています。
生徒会主催「事業所訪問」 ~チョウザメ関連施設~
12月24日、冬休み初日ですが、生徒会主催「事業所訪問」が行われました。今回は、チョウザメ関連施設です。
職場体験は中止となってしまいましたが、チョウザメに興味のある生徒たちが参加しました。
昨年度は、夏休みに四天王寺大学の学生さんをお招きしたとき、施設見学をしましたが、今回は、実際にお腹を切り開いて、キャビアを確認したり、キャビアを加工する施設を見学したりしました。
最後には、試作品のキャビアを試食できたそうです。1瓶1万5千円ほどするそうです。
なお、チョウザメもキャビアがとれる状態のものは○十万円ほどするそうです。
来年度以降、豊根村の一大産業になりそうです。
非公開の写真については、グーグルクラスルームの方にアップします。
数年前にこれを始めた熊谷さんは、
「好きなことは続けられる」
「失敗の連続。失敗を自分のせいだと思える人は成功する。失敗を他人のせいだと思える人は成功しない。」
などの言葉をいただきました。
熊谷さんの弟子である協力隊のお二人。それから興味があって参加した十数名の生徒たち。チョウザメ養殖、キャビア生産が実現するのも、中学生も含め、人々の努力によるものだろうと予感させました。
なお、
「チョウザメが豊根村の人口をこえました。食べにきてください。」
というキャッチコピーが一躍有名になりましたが、それをツイートしてくださった、お笑い芸人「マヂカルラブリー村上さん」は、先日、M-1で優勝!今日の中日新聞には、「マヂカルラブリーM-1優勝に沸く地元 愛知出身の村上さん」という記事も掲載されていました。